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髪の毛の構造と生える仕組み

髪の毛はどのような構造で、どんな成分でつくられているのでしょうか?

また、髪の毛の生える仕組みを詳しく見ていきましょう。

▶︎髪の毛の構造

髪の毛は中心部から外側にむけて3層で構成されています。中心部にメデュラ(毛髄質)と呼ばれる組織があります。

その周りを囲むようにコルテックス(毛皮質)が占めており、髪の90%はこの組織で構成されています。

一番外側に、髪の毛の表面を覆うように囲むのがキューティクル(毛小皮:毛表皮)です。

このキューティクルが髪を外部刺激から保護しています。

▶︎髪の毛が生える仕組み

生えている髪の毛は、頭皮を境に表面に出ている「毛幹」と、頭皮内部の「毛根」部分で分けられます。

毛根には、毛細血管からアミノ酸など、髪の毛に必要な成分を受け取る「毛乳頭」や、

成分をエネルギーにし細胞分裂を繰り返し髪の毛の成長を司る「毛母細胞」を含みます。

(毛包)

毛根を包み込んでいる部分です。

毛包の中に、髪が成長するために必要な毛乳頭や毛母細胞があります。

ただし、この毛包自体を作っているのも毛母細胞による細胞分裂です。

(毛乳頭)

毛細血管から、髪の材料となる栄養や酸素を受け取る役割を果たしています。

また、毛母細胞に細胞分裂を促しているのも、毛乳頭から出される指令であるため、

毛乳頭は発毛や髪の成長に大きな影響を与えている器官だといえるでしょう。

毛乳頭にあるメラノサイトの量によって、髪の毛のメラニン量が決定されます。

(毛母細胞)

髪の毛は、毛母細胞の細胞分裂によって成長します。

3層の髪の毛は、毛母細胞の細胞分裂によって作られているのです。

 ▶︎髪の毛の主成分「ケラチン」とは

髪の毛の約8割は「ケラチン」というタンパク質で作られています。

ケラチンは18種類のアミノ酸の結合によってできており、

構成されるアミノ酸の割合で、髪の毛は硬ケラチン、皮膚の角質層は軟ケラチンに分けられます。

髪のケラチンを形成するアミノ酸の成分のうち、最も多く含まれる「シスチン」という成分は、硫黄成分を含むアミノ酸です。

シスチンは非必須アミノ酸で、食事で摂取したり体内で合成されたりします。

髪の毛のためには、タンパク質でも「含硫アミノ酸」を多く含むものを意識しながら、バランスの良い食事を心がけましょう。

アジ、サバ、イワシ、サンマ等の青魚、白身魚、ササミ、チーズ、大豆製品などです。

成人1日55g~70gのタンパク質を目安に摂取するのがおすすめです。


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